国産レモンのひみつ!なぜ、国産が選ばれるのか?

果物

国産レモンのひみつ!レモン栽培農家がお答えします。

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農業歴18年、レモンの木を育てています。

なぜ、国産レモンが選ばれるのか、それは・・・

収穫した後、レモンに農薬を散布しないからです。
そもそも、日本では、収穫後のレモンに農薬を散布することは許可されていません。

輸入レモンには、ポストハーベスト農薬という農薬が、収穫した後に散布されています。


収穫後、農薬を散布する輸入レモン

収穫した後、レモンに防カビ剤、防腐剤、ワックスなどを使用します。
それは、収穫後、船で外国から日本に運んでくるので、劣化を防ぐために輸入レモンには、どうしても必要なことなのです。

防カビ剤防腐剤は、その名前のとおりカビが発生したり、腐ったりすることを防ぐために使われています。そもそもビタミンCには、抗酸化作用があり、短い期間であれば防腐剤は必要ありません。収穫してすぐに食べれば、カビも発生しません。しかし、輸入されるものは、輸送に時間がかかりすぎるので防腐剤が必要となるのです。

ワックスは、レモンの形が変わらないように、傷まないように皮の表面にコーティングされるものです。収穫後、皮を裸のまま放置しておくと水分が蒸発してだんだん実が小さくなって、皮がしわしわになっていきます。カリフォルニア州(アメリカ合衆国)の港から東京港までコンテナ船で20日程度。カリフォルニアで収穫してから日本の店舗に並ぶまで早くて1か月。レモンの形状を維持するために使用されるのがワックスです。一つ一つ実を袋に入れて水分の蒸発を防ぐのは大変だから、ワックスでコーティングするのが、便利なのです。

このように収穫後の農産物に使用する農薬を「ポストハーベスト農薬」と呼びます。お店に陳列されるまで品質を保つために使用されます。カビのついたり、皮がしわしわになって小さくなったレモンは、誰も買わないから必要なのです。

このポストハーベスト農薬は、輸入レモンの外皮に付着しています。だから、ポストハーベスト農薬を使わない国産レモンが、選ばれるのです。

ポストハーベスト農薬、不要の国産レモン

国産レモンには、ポストハーベスト農薬が使われていません。

そもそも日本では、ポストハーベスト農薬は、許可されていないし、収穫後のわざわざの農薬を散布する必要もないのです。

レモンには、抗酸化作用があります。ビタミンCには、抗酸化作用があり、ビタミンCたっぷりのレモンは、腐りにくいのです。国産レモンは、収穫後すぐにお店に並ぶので、新鮮なものはカビは発生しにくく、腐りにくく、ポストハーベスト農薬が必要ないのです。

また、収穫後、袋に入れてお店に並べれば、水分が蒸発して実が小さくなることを防ぐことができ、実をワックスでコーティングする必要もないのです。

レモンは、なぜ瀬戸内地方で生産されるのか?

レモンの国内生産量の80%が、瀬戸内海地方です。(平成30年)
それは、なぜなのでしょうか?それは、レモンにとってとても良い気候だからです。
良い気候だから、瀬戸内地方のレモンは、美味しいし、栄養たっぷりなのです。
しかも、木が健康に育つので、無農薬栽培も可能です。

レモンは、冬に暖かく、夏は乾燥した地中海性気候が大好きです。世界で有名なレモンの産地が、イタリアやスペイン、カリフォルニア州である理由は、暖かく乾燥した気候だからなのです。
日本でいえば瀬戸内海地方です。

参考

瀬戸内地方とは

気候

気候は、温暖で年間を通して降水量が少ない。
北は中国山地、南は四国山地、西は九州山地に囲まれ、その山々が雲を遮り、降水量を少なくしているのです。
地中海に位置するイタリアが、北はアルプス山脈、南はアフリカ大陸に囲まれ、雨雲が遮られ、降水量が少ないのと同様です。

位置

本州西部・四国・九州に囲まれた瀬戸内海の沿岸地域を指す。通称、瀬戸内(せとうち)。※ウィキペディアより

瀬戸内地方
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参考データ

出荷量ランキング(平成30年特産果樹生産動態等調査)

1位 広島県2,326トン
2位 愛媛県1,731トン

国内出荷量の73%が瀬戸内地方の上記2県です。

希少な国産

レモンの国内自給率は、約10%(平成30年)
※国内出荷量5,527トン(平成30年) 特産果樹生産動態等調査
※輸入量52,578トン(平成30年) 農林水産物輸出入統計

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