【これだけは、知っておきたい】手作りレモンシロップ

レモンシロップを手作りする時、知っておきたい、たった一つの事とは、レモンに使われている農薬です。

投稿者：プロフィール

農業歴１８年、レモンの木を育てています。

レモンの選び方
1. レモンの種類
2. 国産レモンの違い
簡単、手作りレモンシロップのレシピ

レモンの選び方

結論から言うと最も重要なことは、レモンに使われる農薬について理解し、レモンを選ぶこと。
まずは、レモンにはどんな種類があるのか詳しく見ていきましょう。

レモンの種類

国産レモン（黄色）
国産レモン（グリーン）
国産レモン（マイヤー）
輸入レモン

レモンを選ぶとき上記の４つの点に注意してレモンを選びましょう。
選ぶときは、必ず国産レモンを選びましょう。
輸入レモン（外国産レモン）を使っては、いけません。
その理由を詳しく説明していきます。

なぜ、輸入レモン（外国産レモン）を使うべきではないのか

結論から言うと、農林水産省が、日本の農家に許可していない農薬が、輸入レモンには散布されているからです。
※農林水産省は、日本の農産物の安心安全のために農薬の基準を定めています。

輸入レモンには、ポストハーベスト農薬というものが使われています。
レモンの収穫後に散布する農薬です。

例えば、チアベンダゾールやイマザリルといったものです。
輸入レモンには、添加物として表示されているのではないでしょうか。

実は、このチアベンダゾールやイマザリルというポストハーベスト農薬は、農林水産省の基準では、農家がレモンの木に散布することは、許可されていません。
※製造、輸入、販売が、禁止される前に保持していた農薬については、使用が認められることがありますが、古くなった農薬については使用を控えることになっています。

農林水産省管轄の農薬取締法では、登録農薬制度というのがあります。
その制度とは、許可されていな農薬が検出された場合０．０１ｐｐｍの濃度でも出荷停止、すべての商品の回収、畑の作物も廃棄となる厳しい制度です。
※０．０１ｐｐｍとは、農薬の検出限界の濃度で、２５ｍプールに指一つまみの塩を入れた濃度です。

チアベンダゾールやイマザリルなどのポストハーベスト農薬は、農薬取締法では、製造・輸入・販売が禁止されています。

それでは、なぜ、お店に並ぶ輸入レモンには、ポストハーベスト農薬であるチアベンダゾールやイマザリルを使うことができるのでしょうか？

それは、ポストハーベスト農薬は、農林水産省ではなく厚生労働省が、管理しているからです。
そして、ポストハーベスト農薬は、厚生労働省が添加物として許可しているのです。
しかし、ポストハーベスト農薬は、日本の農家が使用することを農林水産省は、許可していません。
※登録失効前に、購入したポストハーベスト農薬については、使用できる場合もあります。

つまり、農林水産省が、農薬取締法（登録農薬制度）で、製造・輸入・販売を禁止している農薬が、外国産レモンには、散布されているのです。
※登録農薬制度とは、農産品の安心安全のため農林水産省が定めた農薬使用基準です。

農林水産省が、製造・輸入・販売を禁止している農薬、つまり、農林水産省が、安心安全ではないとみなしている農薬が、輸入レモンには散布されているのです。

それゆえ、農林水産省に安心安全ではないと暗に示唆されている輸入レモンを、手作りレモンシロップの材料として使用すべきではないと考えています。